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FXにおけるパーフェクトオーダーとは?

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「パーフェクトオーダー」。

直訳すると「完璧な注文」ですが、FX自動売買の世界においてすべてがうまくいく完璧な注文というものは、まず存在しません。

 

ではパーフェクトオーダーとは一体何なのでしょうか。

 

そのサインが発生する時にどんな現象が起こっているのか、そしてそのサインから何を受け取りどう動けば良いのかを、今回は解説したいと思います。

パーフェクトオーダーとは

 

まず基本的なことから説明すると、FXにおける『パーフェクトオーダー』とは、テクニカル分析において、短期線・中期線・長期線の3本が順番に同じ方向を向いた状態の呼称です。

 

上記はトレンド系テクニカル指標である移動平均線の代表的な並び例ですが、
これ以外にもオシレーター系テクニカル指標であるRSI(相対力指数:相場の強弱、いわゆる「買われすぎ・売られすぎ」を示した指標)の短期線・中期線・長期線3本が同じ方向を向いた状態のことも、パーフェクトオーダーとも表現する場あります。

 

ちなみに、上昇のパーフェクトオーダーの場合、3本の線は上から短期線→中期線→長期線の並びとなりますが、下降のパーフェクトオーダーの場合、その並びは【下から】短期・中期・長期となります。

 

画像で説明してみましょう。

 

移動平均線設定値 上から 25(赤)75(紫)200(青)

 

これはトレンド系テクニカル指標における「上昇のパーフェクトオーダー」の代表的な並び例です。3本の線がすべて同じ方向を指しています。

 

RSI設定値 上から 14(赤)42(紫)120(青)

 

こちらはオシレーター系テクニカル指標であるRSIで、短期線・中期線・長期線3本が同じ方向を向いた例です。

 

ちなみに上記2つの画像の例はいずれもテクニカルの数値を短期線・中期線・長期線の3本のみで表した例ですが、この線の数が仮に5本や8本に増えた場合であっても、短期・中期・長期の順番に並んで同じ方向を指していれば、パーフェクトオーダーと呼びます。

 

4本以上の線で表されたものの代表的な例としては、多重型MA(GMMA)や多重型RCIが挙げられます。いずれも計測する本数が多く視覚的にも綺麗に並んでいる事が分かりやすい指標です。

 

◆GMMA

 

◆RCI

パーフェクトオーダーの活用方法

さて、はじめにお伝えしておくと、私としては「パーフェクトオーダー」=「エントリー(ポジションを持つ)するサイン」ではないと考えています。

 

パーフェクトオーダーとは、価格が動いて相場の方向感が出たりトレンドが強まったりした状態が形として表れたもので、つまりパーフェクトオーダーを計測している時点で見ているその相場は「あくまですでに発生した過去の結果」であることを忘れてはいけません。

 

ですので、個人的には「パーフェクトオーダーが出たからエントリーする」というよりも、「パーフェクトオーダーが出たから保有するポジションを決済する」という使い方をおすすめしたいです。

 

以下で具体例を挙げて説明します。

 

 

移動平均線がパーフェクトオーダーになることを見込んでエントリーした例です。

 

「パーフェクトオーダーが発生したから」エントリーするのではなく、「パーフェクトオーダーが発生しそう」な予兆を先回りしてエントリーし、実際にパーフェクトオーダーが発生した赤枠時点で決済する形です。

 

また、パーフェクトオーダーでトレンドが確認できているわけなので押し目買い、または戻り売りを狙ってみるのもひとつの手です。

 

 

(1)ひとつめの赤枠時点でパーフェクトオーダーが発生

(2)短期線の内側に価格が戻ってきた後、再度価格が外側に抜けた

=パーフェクトオーダー延長の可能性があると見込んでエントリーする

 

ひとつめに挙げた例とはまったく違う手法ですが、こういった形でパーフェクトオーダーを活用するのもおすすめです。

「パーフェクトオーダー」
=ベストな注文タイミングではない

パーフェクトオーダーは、その言葉の印象から「そのサインが出る=完璧な注文タイミング」という意味で認識してしまう初心者トレーダーも多い現象です。

 

しかし、相場は常に事象を織り込んで動いてきます。

 

そのため、パーフェクトオーダーになったり多くの人が注目している価格を超えたりした時などは、むしろそこから相場が反転する可能性を示唆するシグナルと受け取った方が良いのではないでしょうか。

 

言葉としては非常に魅力的ですが、過去の結果のみをエントリー根拠にするのは非常に危険です。FXの世界においては、自動売買の運用も含め「パーフェクトオーダーという現象がチャート上に発生した(しそう)」という事実だけを受け取る方が、実戦で活用できると思います。


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