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ハーモニックパターンの基本とパターン一覧

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パターン紹介

ハーモニックにはいくつかのパターンがありますが、

今回の記事ではメジャーな部類である

  1. Gartley(ガートレー)
  2. Bat(バット)
  3. Crab(クラブ)
  4. Cypher(サイファー)

の4つのハーモニックパターンを紹介していきます。

Gartley- (ガートレー)

 

[B]:XAリトレイスメント61.8%

[C]:ABリトレイスメント38.2-88.6%

[D]:XAリトレイスメント78.6%

[D]:BCエクステンション113-161.8%

 

まずは比較的よく見られるガートレーから。ハーモニックのパターンの中で最も基本的な形になります。

 

X→A 波動

XAのリトレースが61.8%でB

これがガートレーの第一条件です。

 

そしてBから再上昇→C→反転してD(PRZポイント)に至ります。

 

一般的な投資家、相場の参加者というのはこの形を見ると

 

【安値を切り上げているが、高値を切り下げている】

 

すなわち「相場が迷い始めている」と考えるわけです。

 

ですが、これを手に取ったあなたは既にそれが相場の迷いによるものではないと理解出来る事でしょう。

現時点でそういった一般的な解釈とは違った角度で相場を視る事が出来るようになっているわけです。

 

この場合は「買い」でエントリー出来るわけです。

 

勿論、相場はどのような過程を経てこの形を形成しているのか、

プライスアクションはエントリーに適切であるかなど、

様々な要因を加味してエントリーする必要がありますから、

これまでのトレード同様慎重に吟味し納得したうえで相場に参入して下さい。

 

これはいかなるチャートパターンでも共通の意識なので絶対に忘れないでください。

 

ガートレーの特徴として、XA以後、ローソク足が高安値を更新していないことです。

 

また、ミドルポイント[B]が61.8%の黄金比率であるため利きやすいという特徴があります。

 

逆に到達することなく逆行した場合は時間を経て回帰してくる動きもよく見られます。

 

X点を超えていきハーモニックパターンのクラブに派生する事も多くみられます。

 

その場合はエントリーチャンスが増える事になるので注視しましょう。

Bat- (バット)

 

[B]:XAリトレースメント38.2-50%

[C]:ABリトレースメント38.2-88.6%

[D]:XAリトレースメント88.6%

[D]:BCエクステンション161.8-261.8%

 

ガードレー発生からリトレースが88.6%まで行くとバットパターンとなることがあります。

 

最終的にはバットパターンが発生し、反転するケースがあるのでガートレーでエントリーする際はこの可能性も念頭に置いておくことです。

 

起点Xを超えて逆行した時点で損切りを推奨

つまり高値更新(売りの場合)または安値更新(買いの場合)が損切り条件です。

 

バットパターンの名前の由来は、

ハーモニックの形状がこうもりに似ていることに由来しています。

PRZがXに近い事もあり、ストップを比較的狭く設けられることからリスクリワード比が良いため支持されるパターンです。

 

尚トレンドの終焉で見られる売りパターンの[B]から反転していくケースも見られます。

 

また、ダブルトップや三尊天井にバッティングする形で出るとチャンスになります。

Crab- (クラブ)

 

[B]:XAリトレースメント38.2-61.8%

[C]:ABリトレースメント38.2-88.6%

[D]:XAリトレースメント161.8%

[D]:BCエクステンション261.8-361.8%

 

クラブパターンの名前の由来は、
ハーモニックの形状が蟹(クラブ)に似ていることから来ています。

 

中でも[D]:XAリトレースメント161.8%この項目が非常に重要であり、

161.8%はフィボナッチを使用する上で強く意識すべきポイントとなりますので着目して下さい。

 

尚且落ち方が急であればあるほど勢いよく戻る傾向にあります。

 

PRZと上昇・転換を示唆するチャートパターンやレジサポラインが合致する場合は利いてきますので是非ご活用ください。

 

C→Dの波動が161.8%にタッチしてからの反発を狙う形です。

 

よく利くのはBullish(買い)、特に急落した際にXAのリトレース161.8%タッチに伴うショートカバーでエントリーする事が出来れば文字通り底から利益を狙えます。

 

当然161.8%を超えてから反転するケースもありますので、損切はある程度余裕を持って置いておくと良いでしょう。ですがそのまま下がるようであれば追いかけることはせず、潔く相場から離れてください。

 

上がったとしても「今回は結果として上昇したがチャンスはいくらでもある」と自身のメンタルを諫めてください。

 

人類が生きている限り、資本主義が続く限りチャンスはいくらでもあるのです。

Cypher- (サイファー)

 

[B]:XAリトレースメント38.2-61.8%

[C]:ABリトレースメント113-141.4%

[D]:XAリトレースメント78.6%

[D]:BCエクステンション127-200%

 

サイファーの場合、D点はXCに対して0.786のリトレースメントというのが条件の1つです。

 

暗号という意味を表すこのサイファーは新種のハーモニックパターンとして認知されています。

 

これに関しては定義付けが少し特殊であり、Bのリトレースの幅が広範囲なため比較的いずれの相場でも当てはまりやすい形です。

 

尚、サイファーを形成しそうな(Bearish)売りの場合、XCのフィボナッチリトレースメントで1.382%のラインで売りを指して置き161.8%の上にストップを置くのは有効な手段でしょう。

 

CD波動の上昇具合が急であれば急であるほど深く下落するケースが多く見られるので、分割で売っていくのも良い手段です。

ハーモニックパターン実践編

これまで色々と説明してきて数字が苦手な方からすると比率であったりを見ているだけで嫌になってしまう方もいるかもしれませんが、使い方は至ってシンプルです。

 

買いのパターンが出現したら[買い]

 

 

売りのパターンが出現したら[売り]

 

 

これだけで大丈夫です。

 

例えばこちらのチャートではバラフライの買いパターンが出現。

 

これを目視した後は買いエントリーを行い、ミドルポイント[B](左△と右△の結合点)に到達したら決済

 

というシンプルなトレード条件です。

 

今度はこちらのNZDUSDのチャート、

2023年10月26日1時間足

 

 

青色の△三角形

買いパターンが出現しています。

 

この時、上位足でも買いパターンが発生しており、転換である事を確認出来ると尚根拠が確かなものになります。

 

まとめ

非常に駆け足で説明してしまいましたが、ハーモニックパターンは非常に奥深く、現在もまだ発展途上の概念です。

 

当面の所はチャート上に描写される2つの三角形に基づきトレードをするという解釈で大丈夫でしょう。

 

自動で描写されるパターンを把握してトレードをすれば問題ないと思います。

 

じっくり学んで慣れてきたらハーモニックパターンについて深い考察を身につけてください。

 


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